| 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) 福岡 伸一 |
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定価:¥ 777 (税込み) 価格:¥ 777 (税込み) メーカー:講談社 著者:福岡 伸一
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ユーザーレビュー 生命科学がテーマなのに文学的に魅了される素晴らしい新書。 (2009-01-02)
新書好きなので、いろいろな新書版を読んでいるけど、 自分の好きな新書ベスト3に間違いなくランキングされる本。 本を読むときは結構スピードをつけて、 ガガガガーと読むタイプなのだけど、 必要になるべくして読むスピードを落として考えたり、おお!って思ったり、 他の本にはないような独特の判断停止を与えてくれるという意味で良い。 サイエンスなのに文学的な本。 『知的生活の方法』(渡部昇一:講談社現代新書) が、新書本の中では、僕の中でダントツの名著なのだけど、 それに次ぐ、あるいは、それと同等の価値を持つくらいの名著。 「生物とはなにか?」を分子生物学の観点から、 研究の歴史的な変遷をたどりながら、福岡氏の説も交えつつ、 記されているのだけど、一般向け科学書というよりは、 研究・研究倫理・ヒトとしての在り方について、 ベストなバランスでネガティブな事実も記すことで、 人間・アカデミズムの在り方を提示しているような本な気がする。 - 生命とは動的均衡(dynamic equiblium)にある流れである。 - 秩序は守られるために絶え間なく壊されなくてはならない。 DNA・細胞などの専門的な内容ももちろん面白いけど、 生命をめぐったヒトのあるべき姿について、 アカデミックフィールドで福岡氏が感じた汚い部分も交えることで、 (研究社会の中で生き残るために起こる人や組織との軋轢など) いい揺さぶりを与えてくれる本。 |
詩的ミステリーの傑作 (2008-12-27)
著者は分子生物学者。人類がDNAの「地図」を解きあかす、その黎明期の物語が、スリル満点、たくみな比ゆに満ちた、詩的な文章で語られる。 読みはじめてまず気づくのは、言葉のえらび方と、その配置の美しさ。この場所にはこの言葉しかない、ほかに代わる言葉はないと読むものに感じさせる。 たとえば第三章、「物質のふるまい」「研究の質感」といった表現、あるいは第一章、ロックフェラー大学の図書館を描写した一節。 「実験の合間に、私はしばしばその地下道を抜けて二十四時間開いている図書館に行った。そしてよく手入れの行き届いた気持ちのいい苔色の椅子に深く腰をかけてそっと深呼吸をした。静謐な図書館はふだんあまり人気もなく、ひとり日本を飛び出してこの地にやってきた私にとって心安らぐ場所であり、人知れず感傷にひたれる場所でもあった。」(p.17) 読みすすめるうち、文体だけではない、ミステリーとして、ストーリーのおもしろさも兼ね備えた本だということがわかってくる。 緩急をつけた展開の巧さ、そして結末のあざやかさ。 何よりも「生命」ということについて、分子生物学の視点から、しかしその枠にとらわれずじっくり思索をふかめた末にみちびかれた、ひとつの答え。 科学の可能性からも、同時に限界からも逃げない真摯さを感じる。 それはきっと、なぜ生物は「生きて」いるのか、そもそも「生きて」いるとは何か、少年の日に抱いた最初の問いを、多忙な研究生活の中にあっても、著者が守りぬいてきたからなのだと思う。 目にはみえないもの、ヒトの身体能力や感覚器官の外側にある世界の存在を、私は信じている。 見えないものの重要性を強調するために、「科学がすべてじゃない」とか、「遺伝子の謎解きは、人間が踏みこんではいけない領域だった」と口にしたこともある。 けれど、その「科学」や「遺伝子」について、そもそも人類が何を知っているか、何を知らないか、私はちっともわかっていなかったのだ、と目をひらかれる思いがした。 知識そのものが善や悪なのではない。 そこに利用法を見出し価値を付け加えるのは、結局、それぞれの人間なのだろう。 |
タイトルと内容が違いすぎる (2008-12-12)
科学者が書いたにしては、日常の愚痴が・・・モット タイトルどおりの 生命と何か、無生物との間のことを科学的に書いてほしい。 |