| イノセント・ゲリラの祝祭 海堂 尊 |
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定価:¥ 1,575 (税込み) 価格:¥ 1,575 (税込み) メーカー:宝島社 著者:海堂 尊
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ユーズド価格:¥ 880~ (税込み)
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ユーザーレビュー これはなにかの前哨戦 (2009-01-06)
こんなに不吉な予感がいっぱいで終わられると、どうにも居心地が悪くなる。田口が厚生労働省の会議の委員に引っ張り出されるまでの前半は、テンポのよい会話に笑わせられながら、するすると読み進んだ。後半は厚生労働省の会議の連続。官僚主義に対する批判は舌鋒鋭く、かつ、皮肉たっぷりだ。これは小説じゃないと書けない。創作だから許される。うかつに書くと後が怖そう。そんな風に感じてしまう私の感性は、それだけ官僚主義社会を信頼していないということである。そんな風に感じてしまう文章を書き上げた作者が、イノセントなゲリラを企図しているのだと思う。今のままで医療ユーザーが無関心を保つとどういうことになるか。作者はミステリーを書きたいのではない。警告を放つ訴状を書きたいのだと感じる。この物語はここで終わらない。ハッピーな展開は期待せずに、次を待ちたいと思う。 |
議論ばかり・・・ (2008-12-25)
今回のシリーズはミステリーっぽくない。医療事故死の死因究明のあり方を、さまざまな人間が議論する展開になっている。役人、医療従事者、法律学者、遺族代表などなど。誰もが自分の立場から言いたいことを言いたいだけいうので収拾がつかない。おなじみの登場人物田口や白鳥も、今回は影が薄い存在になってしまっている。壮絶な議論はそれなりに面白いのだが、述べられている内容がくどすぎる。今の医療の問題点を滔々と述べるのはいいのだが、度が過ぎるとうんざりしてくる。作者の思惑は、読み手を楽しませることではなく、この作品で自分の考えを主張することなのか?と勘ぐりたくなる。明らかに今までのシリーズとは趣が異なる。ラストもかっこよく決めようとしているのだが、なんだかすっきりしない。田口や白鳥に、もう少し活躍してほしかった・・・。 |
これはサーガの第1章 (2008-12-20)
今までの諸作品は全て、ミステリーの形をとった「登場人物紹介」に過ぎなかった!と、今作品を読んで感じました。「ひかりの剣」でチラリと姿を見せた人物が、影の主役として登場し、これで役者は揃った感があります。「ジーン・ワルツ」で言及されていた重要な事件も、この作品の中で初めて起きます。裏にあるものをほのめかせつつ。海堂さんは日本の医療行政に異議を申し立て世に警鐘を鳴らす手段として、このフィクションを用いているのかな、と感じます。この架空世界の医療行政は、どう進んで行くのか? 「医学のたまご」において、かつて一度崩壊したと語られていた、未来の桜宮の医療は。第2章を待つのが怖いような楽しみなような…。 |